非日常とか書きながら日常的な事しか起こりません
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「星の降る夜に」 プロローグ
2013-06-02 Sun 19:24
~プロローグ~
【星くず祭】

現在時刻 【20XX/04/02(日) 21:00】 有幻町中央広場


「さぁ、今年もやって参りました!年に一度の星くず祭!!」
高らかに、そう宣言した司会者らしき人物。
周りの人々も大いに盛り上がっている。

そう、今日は年に一度の星くず祭の日。
この有幻町でのみ開催される特別なお祭りだ。
一年の中で一番、星が綺麗に見える日に開催される。
星がよく見える時間帯に開催するので空は暗いが、
提灯や屋台等の明かりで地上は昼間のように明るい。

その明るい夜道を走りぬけ屋台を目指す一人の女の子。
ピンクの髪に茶色いコート、首には紫のマフラーを巻いている女の子が、
りんご飴の屋台に入っていった。

「おにいさん! りんご飴二つ頂戴!!」
屋台の店員は、おにいさんと言われたのが嬉しかったのか、
「はいよ!」っと元気な声と満面の笑みで迎えてくれた。
一方、女の子は落ち着きが無い。
急いでいるようだ。

「ほい! りんご飴二つお待ち!」
「ありがとう!」
女の子はりんご飴を受け取ると、お金を払ってすぐに店を後にした。

女の子が向かった先は、祭りの会場からほんの少し離れた場所にある寂れた神社。
そこには、赤髪に黒い服、黒く光るネックレスを身に付けた女の子が腰掛けていた。

「桜衣ー! 遅いぞ! 何してたんだ?」
「ごめん来夏ちゃん、りんご飴買ってたら遅くなっちゃった!」

来夏と呼ばれた赤髪の女の子は少し不機嫌そうにしていたが、
桜衣と呼ばれた女の子の持っているりんご飴を見て、
「……なんだ、俺の分まで買ってきたのか?」
と、尋ねると桜衣は笑顔で答えた。

「当たり前だよ! 一人で食べても美味しくないからね!」
「そ、そっか。……じゃあ、さっきの遅刻の分はそれで帳消しな。」
「えへへ、ありがとう来夏ちゃん!」
少し照れくさそうにしていたが二人は仲良く神社に腰掛け、りんご飴を食べ始めた。

桜衣と来夏がしばらくりんご飴を食べていると、太鼓の音が聞こえてきた。
「あ、花火の時間だ!」
「お? もうそんな時間なのか」

星くず祭では、22時から花火が打ち上がる。
さっきの太鼓の音は花火の打ち上げ開始の音だ。
桜衣達が空を見ると、夜空には綺麗な花火が打ち上がっていた。

「綺麗だねぇ……」
桜衣は素直に感想を述べる。
一方、来夏は目を細めながら空をじっと見つめている。
「……なんだありゃ?」
来夏はポツリと、そう呟いた。
どうかしたの?と桜衣は聞こうとしたが、来夏の見ている物が気になって空に視線を戻した。

空には一点の光があった。
誰もが星の光だと思うような、その小さな光は、
徐々に大きくなっているように見える。

「あの星みたいなの、何か大きくなってるような……」
来夏の予想は、何も間違ってはいなかった。
着実に大きくなっている。
正確には大きくなっているように見えるだけで、
その光は"近づいていた"。

「星の光が……近づいてきてる!?」
桜衣は驚きを隠せない。
何せ星が近づいてきているのだ。
そう、言うなれば隕石のような物が降ってきている。
そんな体験をしたことがある訳もない。
「桜衣! ここから離れるぞ!」
来夏は大きな声で叫んだ。

桜衣と来夏は、すぐにその場を離れようとしたが、
あの光が気になり、もう一度空を見上げる。
空には、さっきよりも大きくなった星の光が近づいてきている。
もはや今更走って逃げたところでどうにもならないような大きさになっていた。
「も、もうダメ……!」
桜衣はそのことを悟っていた。
来夏なら兎も角、自分は速く走ることは出来ない。
あの光からは逃げられないと思っていた。

しかし次の瞬間……
空に一筋の光の線が現れた。
虹色のような不思議な色をした光の線は、
どうやら地上から伸びているようだ。
一筋の光の線は真っ直ぐに落ちてくる星の光へと向かっていき、
光と光は衝突した。
その瞬間、とても眩しい光が辺りを包む。
桜衣も来夏も堪らず目を閉じた。

桜衣と来夏が目を開けると、さっきまであった星の光は消えていた。
変わりに青い光の粒のような物が空から降ってきていた。
「あの星は何処へいったんだ!? それにこの青い光は……?」
来夏が青い光に触れてみると、青い光は雪の結晶のように消えてしまった。
「え? 消えた……?」
桜衣も触ってみたが、同じように消えてしまう。
特に害があるわけでもなさそうだ。

「……はぁ、訳分かんないな……」
来夏は神社に腰掛け、深くため息を吐いた。
「もしかして星くず祭のサプライズだったんじゃない?」
自分でも、あまり信じられていないが桜衣はそう言った。
来夏は少し考えていたが、分からない事を何時までも考えていても意味は無いと思い、
桜衣の言った「星くず祭のサプライズ」という事で納得した。

「サプライズにしてはやり過ぎな気がするが……それ以外に説明が付かないしな」
「うん、きっとそうだよ!」
空には、まだ青い光の粒が残っていたが
それ以外は元の綺麗な夜空に戻っていた。

「んー、花火も終っちゃったみたいだし、そろそろ帰ろっか?」
「ああ、そうだな」
正直、二人共さっき見た光景が頭から離れないので直ぐに帰って眠りたいと思っていた。
「よし、帰るか!」
来夏は気を取り直して、元気に言った。

「明日から学校だからな! 遅刻するなよ?」
「むぅ……分かってるよー!」
桜衣と来夏は笑いながら神社を後にした。


桜衣は、この時思ってもみなかった。
この日の出来事が、後に大変な事態を招くことを……


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この記事のコメント
小説楽しみにしてましたーー
おもしろかったです^^

そろそろ、オリキャラ描かせてもらった絵を
ブログに載せるかと思います。
新しいキャラも可愛いですね///
2013-06-03 Mon 09:51 | URL | いざみ #- [内容変更]
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